2024.05.13

妊娠中におりものは変化する?役割や注意点、体験談も解説

妊娠中には、おりものの量が増えやすくなります。着床出血により、茶色やピンク色のおりものが出ることがあるのも特徴です。この記事では、妊娠したときのおりものの特徴や、注意したいおりもの、デリケートゾーンのケア方法についても解説しています。妊娠中のおりものの変化について知りたい方は、妊娠経験のある人の体験談も合わせて、参考にしてくださいね。

おりものの役割

おりものとは、子宮頚部や子宮内膜、膣から出る酸性の分泌物や、はがれ落ちた古い細胞が混ざったものです。量や色、ニオイには個人差があり、生理周期によっても異なります。成熟した女性の誰にでもあるもので、体の変化や体調を自分自身で知るサインになります。ここでは、おりものの役割について解説します。

自浄作用

おりものには、自浄作用があります。膣内のデーデルライン桿菌(かんきん)という常在菌が、膣内を酸性にして適度に潤し、細菌が膣に侵入・増殖することを防いでいます。自浄作用は、膣内をきれいに保ち、健康を守るために欠かせない働きです。

受精の手助け

排卵期に受精の手助けをすることも、おりものの役割です。精子が膣から子宮にスムーズに到達するための、潤滑油の役割を果たします。排卵日が近づくと、透明でよく伸びるおりものが増えるのは受精の手助けをするためです。性交痛を防ぐ役割もあります。

生理周期で変化するおりものの特徴

女性ホルモンの影響を受けて、おりものは一定の周期で変化します。ここでは、生理周期によるおりものの特徴について解説します。

生理直後〜卵胞期

生理直後〜卵胞期のおりものは、量が少なく、さらっとしています。生理が終わった直後は経血が混じり、茶色のおりものになることも珍しくありません。卵胞期後半には、卵胞ホルモンが増加し、おりものの量が増えます。

生理直後〜卵胞期

排卵期の2〜3日は、おりものが最も増える時期です。透明でとろみのある水のような状態で、よく伸びる形状に変化します。ニオイはそれほど強くありません。排卵日前後は、排卵の際にごく少量の出血が起きる排卵期出血により、ピンク色や茶褐色のおりものが出ることがあります。

黄体期

排卵後、黄体期に入ると、次第におりものの量が減少し、落ち着きます。黄体期のおりものは、白濁してどろっとした状態が特徴です。下着に付くと黄色く見えて、気になりやすい時期です。

生理前

生理前には再びおりものの量が増えます。黄体期から引き続き白濁してどろっとした状態で、下着に付くと黄色く見えることがあります。加えて酸っぱいニオイが強くなる傾向があるため、おりものが気になる人も多いでしょう。生理の数日前には、少量の血液が混じることもあります。

年代で変化するおりものの特徴

おりものは女性ホルモンに影響されるため、生理周期だけでなく、年代によっても変化します。ここでは、年代で変化するおりものの特徴について解説します。

初潮〜10代

初潮が始まるころから、おりものが徐々に増えます。女性ホルモンの分泌が不安定な時期のため、量は増えたり減ったりして、安定しません。

20代〜30代

20代〜30代は女性ホルモンの分泌がピークになり、おりものの量が増えます。生理やおりものの周期が安定しやすい時期です。30代後半になると、おりものの変化で自覚症状を感じることが少ないものの、女性ホルモンの分泌が徐々に減り始めます。

40代

40代は女性ホルモンの分泌が減少する時期です。それに伴いおりものの量が減り、周期も不規則になります。40代後半には、女性ホルモンの分泌が一気に減り、生理が不規則になるといった体の大きな変化を感じるようになります。

閉経後

閉経に向けておりものの量が減少していき、閉経後は一気に減ります。閉経から2〜3年経つと、おりものはほとんど分泌されません。膣内の自浄作用が弱まり、乾燥しやすくなります。

妊娠したときのおりものの特徴

妊娠したときにおりものは変化するのでしょうか。ここでは、妊娠したときのおりものの特徴について解説します。

量が増える

妊娠すると女性ホルモンの分泌が減らず、一般的におりものの量が増える傾向があります。生理前との違いは、妊娠したときのおりものは粘り気がなく、さらっとした水っぽい状態であることです。ただし、おりものは個人差があるため、妊娠したときの変化も個人差があります。

― 体験談 ―

妊娠期間は夏でした。もともと汗っかきで、妊娠中はさらに暑くて。「妊娠中は下着がよく汚れるな」と思っていたけど普通のおりものシートは余計にムレて暑く感じていました。コットンのおりものシートをあの頃の自分におすすめしたい!

茶色・ピンク色のおりものが出ることがある

妊娠すると、着床出血により茶色・ピンク色のおりものが出ることがあります。着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に、子宮内膜が傷ついて出血することです。着床出血は一般的に1〜2日でおさまりますが、出血が長引いたり、痛みを感じたりする場合は早めに病院を受診しましょう。

― 体験談 ―

2回の妊娠を経験しました。1回目は不安が多くてたくさん検索したり情報誌を買ったり、着床出血ももちろん情報は手に入れていて(笑)、いつ出てもいいようにおりものシートを手放せなかったけど、出ませんでした。「起きないこともあるんだな」と思いましたが、2回目ではピンクのおりものを拝み、「これだ!」なんて。やっぱりおりものシートは相棒でした。

おりもの以外にも変化が見られる

おりものは体調により日々変化するため、おりものだけで妊娠を判断するのは困難です。おりもの以外の妊娠のサインに注目しましょう。主な妊娠初期症状は、以下のとおりです。

・常に眠い
・腹痛がある
・食欲ない
・眩暈がする
・情緒不安定になる

病気のサインとなるおりものには注意が必要

妊娠以外でもおりものが変化することがあります。ここでは、病気のサインとなるおりものについて解説します。

白いポロポロしたかす状の場合

カッテージチーズのような、白いポロポロしたおりものが増えた場合は、カンジダ膣炎の可能性があります。カンジダ膣炎は、膣内でカンジダ菌が増殖して起こる感染症で、免疫機能の低下や抗生物質の使用で、膣の自浄作用が落ちることで起きます。外陰部に強いかゆみや刺激を感じます。軽症であれば自然治癒する場合もありますが、かゆみが強い場合は病院で薬を処方してもらいましょう。

― 体験談 ―

妊娠中に、かゆいようなかゆくないような、おりものもいつもと違うような違わないような状態になりました。妊娠中の変化のひとつなのかと思っていたら、定期的に通う妊婦健診で「カンジダ膣炎だね」と診断されました。健診が定期的にあるおかげで異常に気づけ、その場で適切に対処してもらえたので安心しました。

黄緑色で腐ったニオイがする場合

黄緑色で、魚が腐ったような生臭いニオイがする場合は、細菌性膣症の可能性があります。免疫力の低下や性器や膣の洗いすぎなどにより、膣内細菌のバランスが崩れると発症し、外陰部にかゆみや刺激を感じます。膣内で異常繁殖した細菌が子宮内に及ぶと、合併症を引き起こす可能性があるため、症状が疑われる場合は早めに病院を受診しましょう。

量が増えた場合

おりものの量が増えた場合は、クラミジアの可能性があります。黄色くて水っぽいおりもので、臭いニオイがします。クラミジアは性感染症で、無症状であることも珍しくありません。下腹部痛や、発熱の症状が出る場合もあります。流産や早産の原因になったり、産道感染で赤ちゃんが肺炎や結膜炎を起こしたりするケースもあるため、陽性になれば抗生物質で治療します。

濃い黄色や緑色で泡状の場合

濃い黄色や緑色で泡状のおりものの場合は、膣トリコモナス症の可能性があります。トリコモナスという原虫により膣内の酸性度が上がり、大腸菌や腸球菌が腟内に浸入することが原因です。多くは性行為で感染しますが、タオルの共有、公衆浴場の椅子や浴槽からの感染もあります。
女性側が膣トリコモナス症と診断された場合は、パートナーも病院で検査を受けることをおすすめします。妊娠中は、腟坐薬で治療します。

妊娠中のデリケートゾーンのケア方法

デリケートゾーンを快適に保つには、下着やケアを見直すと改善される場合があります。ここでは、妊娠中のデリケートゾーンのケア方法について解説します。

通気性のよい下着を選ぶ

ムレを防ぐために、通気性のよい下着を選びましょう。おりもので湿っているデリケートゾーンを、きつい下着で蓋をする状態を作ると、膣内の常在菌のバランスが崩れて自浄作用が下がり、有害な菌が繁殖するためです。通気性のよい素材は、綿がおすすめです。締め付けの強いガードルや、服装もスリムに履くタイトなパンツは避けます。

おりものシートを使う

お腹が大きくなるにつれて、おりものや汗のために下着をこまめに替えるのは大変で、下着を何枚も買い足すのにもお金がかかります。おりものシートを使えば、おりものに手軽に対処可能です。おりものシートをこまめに取り替えて、デリケートゾーンを清潔に保ちましょう。下着の汚れや、かゆみやニオイの予防にもなります。

― 体験談 ―

妊娠前はおりもので特に悩んだ覚えがなく、対策におりものシートを使う発想がなかったです。妊婦健診では内診があり膣洗浄や器具の挿入をされます。内診台を降りた後用意されているティッシュで拭いてもあとからショーツには汚れが。おりものシートがあれば安心だったと思います。産院に備え付けのナプキンは有料なことも。妊娠以降~産後はそれまでとおりものの量が変わって、いつもおりものシートを愛用するようになりました。

洗いすぎに注意する

デリケートゾーンは洗いすぎに注意しましょう。汚れやニオイが気になっても、ゴシゴシと強く洗うと刺激になります。肌が荒れてかゆみが出たり、膣内まで洗うと自浄作用が低下したりします。妊娠中におりものが増えるのは、ある程度は自然なことです。必要以上に清潔にしようとせず、低刺激の石鹸やシャワーでやさしく洗うことを心がけましょう。

妊娠中におすすめのおりものシート

妊娠中は新陳代謝が上がり汗をかきやすくデリケートゾーンもムレやすく、また免疫力が低下しているためデリケートゾーンのトラブルが起きやすくなります。ここでは、妊娠中に安心して使える、おすすめのおりものシートを紹介します。

【オンラインストア限定】オーガニックコットンライナー ロング 大容量(紙袋入) 80個

表面にオーガニックコットン100%のシートを使用した、肌をさらりと包むおりものシートです。薄さ約1mmのスリムシートは、バックシートが全面通気性フィルムで、使用中のムレを防ぎます。妊娠中は皮下脂肪によりおしりの位置が下がり、おりものも後ろに流れやすくなるため、17cmのロングタイプがおすすめです。80個の大容量タイプです。

【オンラインストア限定】オーガニックコットンライナー ロング 大容量(紙袋入) 80個

オーガニックコットンライナー ロング 32個

少ない枚数から試してみたい人は、「オーガニックコットンライナー ロング 32個」がおすすめです。女性の体をいたわり快適に過ごせるように、天然素材にこだわっています。やさしい肌あたりと快適なつけ心地が特徴の、安心の17cmのロングタイプです。

オーガニックコットンライナー ロング 32個

まとめ

妊娠中には、おりものの量が増えやすくなります。個人差はありますが粘り気がなく、さらっとしている点が、生理前のおりものと異なります。妊娠中は、通気性のよい下着を選び、おりものシートを使って、デリケートゾーンを快適に保ちましょう。

「【オンラインストア限定】オーガニックコットンライナー ロング 大容量(紙袋入) 80個」はコットン100%を使ったおりものシートです。ムレにくく、さらりとした使い心地が特徴です。おりものが後ろに流れても安心できる、17cmのロングサイズがおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。

紙袋は簡易的なサニタリーボックスとしてもご使用いただけます。