2024.11.07

生理時の腹痛がひどくなる原因は?生理痛を和らげる姿勢・セルフケア、対処法も解説

毎月の生理で、多くの女性が腹痛のつらさに悩んでいます。生理痛は我慢せず、適切な対策を取り、改善しましょう。この記事では、生理痛のときに腹痛でつらい人に向けて、生理時に腹痛が起こる原因や生理痛を和らげる姿勢・セルフケアについて解説しています。心のバランスが崩れたときの対処法も解説しているので、役立ててくださいね。

生理痛(月経痛)とは

生理痛とは、生理直前から生理中にかけて、子宮が収縮するときに起こる腹痛や腰の痛みです。生理痛が起こる原因の1つとして、子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質の働きがあげられます。プロスタグランジンとは、不要になった子宮内膜や血液を外に押し出すために作られる物質です。プロスタグランジンの分泌量が多いと、子宮が激しく収縮し、生理痛が発生します。

腹痛以外に生理中に起こりやすい症状

生理痛は腹痛以外にも、腰痛や吐き気などが起こりやすくなります。ここでは、腹痛以外に生理中に起こりやすい症状を解説します。

腰痛

生理中には、腰痛や腰まわりのだるさを感じる人もいます。腹痛と同じように、プロスタグランジンの過剰分泌が原因です。子宮や周りの血管が強く収縮する影響が腰側に及ぶと、腰に痛みが現れます。腰痛は、身体を温めたり、軽い運動をしたりして、血流をよくすることで緩和することが可能です。

腰の重さや腰痛の改善方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。参考にしてくださいね。
※参考:生理時に腰が重い原因とは?腰痛を和らげる5つの方法や日常のケアも解説

吐き気・下痢・食欲不振

吐き気・下痢・食欲不振といった症状もよく見られます。プロスタグランジンが血液に入り、子宮だけでなく胃腸の働きにも影響を与えるためです。腸管が収縮することで、下痢が起こりやすくなります。吐き気が起こったり、食欲が落ちたりするのも胃腸の働きが鈍くなることが原因です。

吐き気・下痢・食欲不振などの症状がある場合には、刺激の強い食べものは避け、消化のよいものを口にしましょう。

頭痛

生理が始まる前後に、月経関連片頭痛が起こる人もいます。月経関連片頭痛とは、生理の周期に応じて起きる頭痛です。女性ホルモンのエストロゲンが関連するとされ、偏頭痛のようなズキンズキンと波打つような強い痛みや、身体を動かすとガンガンと頭に響くような症状が起きます。

月経関連片頭痛の場合は、毎月どのタイミングで頭痛がくるのかサイクルを見つけるのがおすすめです。頭痛が起こりそうな日は頭痛薬を携帯したり、予定に余裕を持てるよう調整したりしましょう。

イライラ・気分の落ち込み

痛み以外にも、イライラや気分の落ち込み、不安、情緒不安定といった心のバランスが崩れる人もいます。感情が爆発しやすくなったり、神経が過敏になって必要以上に周りが気になったりするケースもあります。心が不安定になるのは、生理前に女性ホルモンが乱れ、感情や挙動に影響を及ぼすことが原因です。心のバランスが崩れたときの対処法については、後述します。

生理時の腹痛・頭痛などがひどくなる原因

生理時の腹痛・頭痛がひどくなる原因として、月経困難症があげられます。月経困難症とは、腹痛や腰痛などの症状がつらく、日常生活に差し支えるほどの状態です。月経困難症は、以下の2つに分けられます。

・機能性月経困難症
・器質性月経困難症

機能性月経困難症は、腹痛や腰痛などの鎮痛薬で痛みが和らぐものです。ストレスや食生活により痛みが強まることがありますが、病気や異常が原因ではありません。一方、器質性月経困難症とは、病気が原因のものです。ここでは、器質性月経困難症の原因となる病気について解説します。

子宮内膜症

子宮内膜症とは、骨盤内や卵巣などの子宮以外の場所で、子宮内膜のような組織が増殖する病気です。増殖した組織は子宮内膜と同じように、月経がくると崩れて出血を起こします。しかし、子宮以外の場所では体外に排出する出口がないため、お腹に溜まって炎症を起こし、激しい痛みを引き起こします。

子宮内膜症は生理痛をひどくする以外に、排便痛、性交痛といった症状も特徴です。治療には鎮痛薬、漢方薬、ピルなどを活用する方法があります。

子宮腺筋症

子宮腺筋症とは、子宮内膜が子宮の筋肉の層に潜り込み、増殖する病気です。増殖を繰り返すと周りの筋肉が硬く、子宮の壁が厚くなり、子宮全体が大きく膨らみます。激しい痛みや、出血量が増えて貧血になることがあるのも、症状の特徴です。

自覚症状があれば治療が必要ですが、自覚症状がなければそのまま様子を見ることもあります。閉経すれば自然に治ります。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮の壁を作る筋肉の一部が異常に増殖し、良性の腫瘍のこぶができる病気です。腫瘍の芽が、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの刺激を受けて、長い時間かけて成長するとされます。

腫瘍が大きくなるにつれ、生理痛が強くなったり、出血時にレバーのような血の塊が混じって出てきたりするのが特徴です。無症状の場合は経過観察になりますが、症状がある場合はピルや鎮痛薬を使って治療します。

機能性月経困難症・器質性月経困難症かを判断する方法

機能性と器質性のどちらの月経困難症かは、自分では判断せず、婦人科を受診して相談しましょう。病変がないかを問診や内診、エコー検査などで確認してから、生理痛が病気による痛みか、病気の影響がない痛みかを診断します。検査の結果、異常がなければ機能性月経困難症です。

生理痛を和らげる姿勢

生理痛のときにお腹をかばうために背中を丸めたり、緊張したりする姿勢は、血行が悪くなるためおすすめできません。椅子に座るときは、下腹部に負担をかけにくくするため、浅めに腰掛けて骨盤を立てて座りましょう。

寝るときは、体がリラックスできる楽な体勢を取ると痛みが緩和しやすくなります。横向きで膝を曲げる姿勢や、うつぶせに寝る姿勢など、楽な姿勢は人によって異なるため、自分好みの姿勢を見つけましょう。

生理痛を和らげるセルフケア

生理痛は、体を冷やさない、ゆっくり入浴するといったセルフケアで緩和できます。ここでは、生理痛を和らげるセルフケアについて解説します。

生理痛を和らげるセルフケアについては、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。
※参考:生理痛を和らげる7つのセルフケア|生理痛の原因やおすすめのアイテムも解説

体を冷やさない

生理痛を和らげるには、体を冷やさないことが大切です。保温性の高い下着やカイロを身につけて、お腹や腰を温めましょう。骨盤や股関節を動かしたり、太ももやお腹のストレッチをしたり、ふくらはぎをマッサージしたりして、血流をよくすることもおすすめです。

冷えは血行不良を招き、痛みが悪化します。体を冷やす冷たい飲み物や、強い冷房の部屋などは避けましょう。

ゆっくり入浴する

入浴は体が温まり、血行がよくなり、痛みの緩和に効果的です。緊張がほぐれ、不快な気分が和らぎ、イライラする気持ちが鎮まり、リラックスでき、心身ともに癒されることもメリットです。入浴時は、ぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。

生理中に入浴を避ける人もいますが、湯船のなかは水圧があるため、経血が漏れたり、子宮にお湯が入ったりすることはありません。ただし、湯船から急に出ると経血が漏れる可能性があるため、生理中は温泉や大浴場はマナーとして避けましょう。

無理をしない

生理痛を緩和するには、安静にしてゆっくり過ごすことがおすすめです。無理をすると、「痛みに耐えてがんばらなければならない」という気持ちがストレスになります。痛みがひどいときや出血量が多いときは、冷える仕事やハードワークを避けられると安心です。

仕事を休むのが難しい場合は、スケジュールを調整する、周りに協力を仰ぐ、家事を代わってもらうといった、可能な範囲で無理をせずに済む状況を作りましょう。

リラックスする時間を持つ

生理痛がつらいときは、リラックスする時間を持つことが大切です。ゆっくりした時間を過ごして、体も心も休めましょう。自分に合うリラックス方法があると、気分がリフレッシュします。部屋でくつろぐ、好きな香りのアロマテラピーをする、音楽や映画を楽しむなど、気分がほぐれる方法を見つけてみましょう。

鎮痛薬を服用する

鎮痛薬を服用して、痛みを和らげるのもセルフケアの1つです。痛みが完全に出てからよりも、痛みが出始めたタイミングで、早めに服用するのが効果的です。使い過ぎは胃腸や腎臓を痛める恐れがあるため、用法・用量を守って服用しましょう。

心のバランスが崩れたときの対処法

生理中に心のバランスが崩れたときは、状況に合わせたセルフケアをしましょう。イライラするときは、たくさん寝る、散歩をするなど、脳を休めます。感情の矛先を向けてしまう相手には、あらかじめ症状が出る可能性を伝えておくと安心です。

ネガティブになるときは、好きな動画を見る、肌ざわりのよい服を着るなど、ポジティブな感情を生み出す行動を心がけましょう。

生理時の腹痛がつらい人におすすめのナプキン

生理時の腹痛がつらい人には、日中にも夜にも使えるオーガニックコットンのナプキンがおすすめです。

オーガニックコットンナプキン 夜用 8個

32cm×12cmの大きなサイズが特徴の、夜用タイプのナプキンです。肌にあたる部分にオーガニックコットンを100%使用し、吸収材には綿状に加工したパルプを使用しています。骨盤周辺をふんわり包み込み、吸収エリアが幅広く、安心感があるのが特徴です。入浴後に装着しても蒸れにくく、不快感なく使えます。腹痛がつらい日の日中の使用や、初経を迎えたばかりの人にもおすすめです。お客様やママ社員でも「子どもと一緒に使ってる」人、多数です。

オーガニックコットンナプキン 夜用 8個

まとめ

生理の腹痛は、適切な対策を取れば改善できます。痛みを和らげるために、体を冷やさない、ゆっくり入浴する、無理をしないといったセルフケアを心がけましょう。ナプキンもやさしい使い心地のものがおすすめです。

「オーガニックコットンナプキン 夜用 8個」は、柔らかな使い心地の32cmのロングタイプのナプキンです。前から後ろまでやさしくフィットし、幅広い設計のため、朝まで安心して眠れます。社員や家族に愛用者が多い、人気のナプキンです。生理の腹痛で悩む人は、ぜひお試しくださいね。

凸凹にフィットしやすい、ふかふかな使用感