2025.06.04

毎日おりものが出るのは正常?色や量の目安、病気のサイン、日常の対処法も解説

おりものとは、子宮や膣からの分泌物です。女性の体を守るために毎日出るのは自然なことですが、大量に出る場合や色や臭いに異変がある場合は注意が必要です。この記事では、毎日おりものが出ることに疑問を感じている人に向けて、解説しています。色や量の目安や病気のサイン、毎日のおりもの対策も解説しているので、参考にしてくださいね。

おりものとは

おりものとは、子宮や膣、汗腺からの分泌物が混じり合った粘性のある液体で、女性の体に欠かせないものです。帯下(たいげ)とも呼ばれます。

大きく2つの役割があり、1つ目は自浄作用です。膣に雑菌が侵入し、繁殖するのを防ぎ、膣内を清潔に保ちます。2つ目は、受精を手助けすることです。排卵時に妊娠しやすくするために、子宮頸管から粘り気のあるおりものが出ます。

おりものが毎日出るのは正常?

おりものは、毎日出るのが正常な状態です。下着が汚れる、臭いが気になるといったことから、おりものにマイナスイメージを持つ人もいるかもしれませんが、女性の体を守るために大切です。生理周期や年齢によって、量や状態が変化します。

正常なおりものの色や量

おりものの色や量は、健康のバロメーターになります。自身のおりものについて、チェックしてみましょう。

色や臭い

正常なおりものの色は、個人差はありますが、透明や乳白色、薄いクリーム色です。下着について乾くと、酸化して黄色っぽくなります。卵の白身のように、少し粘り気があります。

基本的に臭いはほとんどありません。おりものが酸性のため、少し酸っぱい臭いがする場合もあります。また、おりものシートやタンポンを長く使うと、やや臭いが強くなります。

おりものの量も個人差があり、正しい量の基準はありません。一般的な基準としておりものシートで足りるときは、正常の範囲内といえるでしょう。ただし、以下のようなケースは、量が多いと考えられます。

・おりものシートを何度も変える必要がある
・生理用ナプキンが必要になる
・下着だけでなく、ズボンまで染みてしまう

病気の恐れもあるため、早めに婦人科・産婦人科に相談しましょう。

おりものの量が増える理由

生理周期や年齢、妊娠初期症状などによって、おりものの量が増えます。ここでは、おりものの量が増える理由について解説します。

生理周期による女性ホルモンの変化

おりものの量が増える理由の1つは、生理周期や排卵による女性ホルモンの変化です。女性ホルモンの量の増減により、量や性状に変化を与えます。生理周期による変化の特徴は、以下のとおりです。

 生理直後  量が少なく、粘性が少なくさらっとした状態
 排卵期の前後   量が多くなり、透明でとろみのある状態 
 排卵期から生理   量が次第に減少し、どろっとした粘性のある状態 

年齢による女性ホルモンの変化

年齢による女性ホルモンの変化も、おりものの量に変化を与える要因です。女性ホルモンのエストロゲンの分泌に合わせて、以下のような変化が見られます。

10代  初潮を迎える頃からエストロゲンの分泌が高まり、おりものの量が徐々に増える
 20〜30代   エストロゲンの分泌がピークを迎え、おりものの量が増える
40代   エストロゲンの分泌が減少し、おりものの量が減少する

妊娠初期症状

おりものの量が増える理由として、妊娠初期症状もあげられます。妊娠が成立すると、女性ホルモンの分泌量が増え、おりものの量も増えるためです。一般的に妊娠初期は、さらっと水っぽい状態で、白濁やクリーム色、黄色になります。臭いがきつく感じることがあります。

病気の可能性

生理周期や年齢に関係なく、急におりものが増えたときは、病気の可能性が否定できません。病気の場合には、かゆみや下腹部の痛み、倦怠感、発熱といった症状を伴うこともあります。気になる場合は、早めに病院を受診しましょう。

おりものに異常が出る代表的な病気

おりものに異常が出る病気には、カンジダ皮膚炎、膣トリコモナス症などがあります。ここでは、代表的な病気について解説します。

カンジダ皮膚炎

カンジダ皮膚炎とは、過労やストレス、妊娠で体力や免疫力が低下したときに、膣の常在菌であるカンジダ菌が異常に繁殖して起こる病気です。カッテージチーズや酒粕、ヨーグルトのような白いポロポロとしたおりものが出ます。強いかゆみ、膣のヒリヒリや排尿痛、性交痛が生じるのが特徴です。

膣トリコモナス症

膣トリコモナス症とは、寄生虫の1種のトリコモナス原虫が原因で起こる膣炎です。性交渉の他、下着やタオル、浴室、便座などを介して感染することがあります。緑色や黄色の泡状のおりものが増え、生臭い強烈な臭いがします。膣のかゆみ、痛み、排尿痛が起こるのが特徴です。

性器クラミジア感染症

性器クラミジア感染症とは、クラミジアという細菌による性感染症です。黄色の水っぽいおりものが出ますが、多少増える程度の軽症であるため、感染に気づかないケースも少なくありません。進行すると下腹部の痛み、不正出血、性交痛が起こるのが特徴です。

淋菌感染症

淋菌感染症とは、淋菌という細菌による性感染症です。感染から数日後に、外陰部のかゆみやおりものの増加が起こる程度で、無症状の女性が多いのが特徴です。まれに、おりものが黄色に変化し、量が増えます。進行すると頻尿や排尿痛が起こることがあります。

病院を受診した方がよいおりもののサイン

毎日大量のおりものが続く、色や臭いに違和感があるといった場合には、病院を受診した方がよいサインです。ここでは、サインとなるおりものの特徴を解説します。

毎日大量のおりものが生理周期に関係なく続いている

毎日おりものが出るのは正常ですが、おりものシートで間に合わないほどの大量のおりものが毎日出る場合は、注意が必要です。色や臭いに違和感があれば、病気の可能性があるため、婦人科を受診しましょう。

おりものの色や臭いに違和感がある

おりものの色や臭いもサインになります。色は透明・乳白色が一般的ですが、黄緑色、茶色、灰白色、赤色になっている場合は注意が必要です。

また、臭いは無臭または少し酸っぱい臭いがするのが一般的です。生臭い、魚が腐ったような臭い、ツンとする臭いといった悪臭がするときは、病気や感染症の可能性があるため、早めに病院に相談しましょう。

思春期前におりものが多い

思春期前におりものが多い場合も、注意しましょう。一般的に8、9歳の頃からエストロゲンの分泌が始まり、卵巣や子宮が発達するため、通常思春期前の子どもにおりものは見られないためです。急におりものが多くなった場合は、異常の可能性があります。

更年期や閉経後におりものが多い

更年期や閉経後におりものが多い場合も、サインの1つです。エストロゲンの分泌量は更年期に少なくなり、閉経後にはほとんど出なくなります。本来はエストロゲンの分泌量の減少に伴い、おりものの量も減るはずです。しかし、増えている場合は異常の可能性があります。

おりものが気になるときの対処法

おりものは体に大切な存在とはいえ、下着の汚れや衣服への浸透が気になる人もいるでしょう。ここでは、手軽に取り入れやすい3つの対処法を解説します。

おりものシートを使用する

毎日の対処法として、おりものシートを使うのがおすすめです。生理用ナプキンよりも薄く小さく、おりものを吸収するのに特化しています。おりものの不快感が減り、おりものの漏れや下着の汚れを防げます。ただし、こまめに取り替えなければ不潔になるため、トイレに行くたびに交換しましょう。

デリケートゾーンを清潔に保つ

湯やデリケートゾーン専用のソープでやさしく洗い、デリケートゾーンを清潔に保つことも大切です。おりものの臭いが気になるときは、膣内洗浄もおすすめです。膣内にあるおりものの老廃物や、経血の残りを洗い流せます。膣内洗浄については、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。

※参考:膣内洗浄とは?使い捨てビデのメリットや選ぶポイント、初心者が知っておきたい注意点も解説

通気性のよい下着や洋服を身につける

ムレると雑菌が繁殖しやすくなるため、通気性のよい下着や洋服を身につけましょう。コットンのような天然素材のものや、締め付けの少ないゆったりとしたデザインのものを選ぶのがおすすめです。

おりもの対策におすすめのアイテム

毎日のおりもの対策におすすめの、2つのアイテムを紹介します。

【オンラインストア限定】オーガニックコットンライナー ロング 大容量(紙袋入) 80個

肌にあたる面に100%オーガニックコットンを使用した、17cmのロングタイプのおりものシートです。全面通気性フィルムのバックシートがムレと肌トラブルを防ぎます。サラッとした使い心地が普段の下着のようなやさしい肌あたりで、快適に過ごせます。毎日安心して使えるおりものシートを探している人におすすめです。

公式オンラインストア限定の、80個入り大容量タイプで、環境に配慮した紙袋に詰め込みました。

【オンラインストア限定】オーガニックコットンライナー ロング 大容量(紙袋入) 80個

Cepee プチシャワー・セペ 3本

殺菌成分や防腐剤を含まない、精製水のみの膣洗浄器です。生理やおりものが多いときは、膣内で雑菌が繁殖しやすくなります。膣内洗浄で雑菌や臭いの元を取り除けば、膣本来の自浄作用を助けます。おりものの臭いが気になる、生理後のおりものの色が気になるといったタイミングで使うと、スッキリします。10代の人でも、おりものが気になる人なら誰でも使用が可能です。

ただし、常在菌を流しすぎてしまうと悪影響になるため、使いすぎには注意しましょう。体調に合わせて、週2〜3回が目安です。

Cepee プチシャワー・セペ 3本

まとめ

おりものが毎日出るのは、正常なことです。おりものの量は、生理周期や年齢によって変化します。おりものが気になるときは、おりものシートを使ったり、デリケートゾーンを清潔に保ったりして、快適に過ごせるように対策しましょう。

「【オンラインストア限定】オーガニックコットンライナー ロング 大容量(紙袋入) 80個」は、100%オーガニックコットンを表面シートに使った、ロングタイプのおりものシートです。普段の下着のようなやさしい肌あたりで、ムレにくく、やさしい使い心地が続きます。