2024.02.06

赤ちゃんのカンジダ皮膚炎とは?おむつかぶれとの違い、原因、ホームケアも解説

赤ちゃんのおむつかぶれが治らない場合は、カンジダ皮膚炎の可能性があります。この記事では、赤ちゃんの症状が治らず不安に感じているママ・パパに向けて、赤ちゃんのカンジダ皮膚炎について解説します。原因やおむつかぶれとの違いも解説しているので、ホームケアに役立ててくださいね。

赤ちゃんのカンジダ皮膚炎とは

赤ちゃんのカンジダ皮膚炎は、症状やできやすい部位、原因に特徴があります。ここでは、概要について解説します。

概要

カンジダ皮膚炎とは、カビの1種であるカンジダ菌に感染して起こる感染症です。乳児寄生菌性紅斑とも呼ばれます。カンジダ菌は、健康な人の口のなかや皮膚の表面などにある常在菌で、普段は健康に影響がありません。

しかし、抵抗力が落ちると、カンジダ菌が増殖し、皮膚に湿疹が出ます。赤ちゃんは抵抗力が弱いため、カンジダ皮膚炎をはじめとする、さまざまな感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。

主な症状

カンジダ皮膚炎の主な症状として、赤いブツブツができる、薄皮が白くむける、小さな水ぶくれができる、うみを持つ膿疱ができる、ただれるといったことがあげられます。症状がひどい場合には、真っ赤に腫れて、ジクジクとしたかさぶたができます。皮膚全体が赤くただれる症状は、おむつかぶれによく似ています。

カンジダ皮膚炎ができやすい部位

カンジダ皮膚炎は、おしりや股、ひざ、ひじ、首、背中、脇の下などにできやすくなります。関節の内側のように皮膚がこすれやすく、通気性が悪いところに症状が現れることが特徴です。とくにおむつのなかは蒸していて体温で温かく、カンジダ菌が繁殖しやすい好都合の環境といえます。

カンジダ皮膚炎の場合、おむつかぶれと異なり、しわやヒダの奥といった、おむつが触れていない部位にも広がります。

カンジダ皮膚炎の原因

カンジダ皮膚炎の原因として、抵抗力の低下があげられます。カンジダ皮膚炎を引き起こすカンジダ菌は常在菌ですが、抵抗力が落ちると皮膚に炎症を起こし始めます。うんちのなかのカンジダ菌が皮膚に感染すると、主におしりや股などに症状が現れます。とくにおむつかぶれでバリア機能が低下すると、カンジダ皮膚炎にも感染しやすくなるため、注意しましょう。

おむつかぶれとは

よく似た症状におむつかぶれがあります。ここでは、おむつかぶれの特徴や原因について解説します。

概要

おむつかぶれとは、おむつが当たる部分に起こる皮膚炎です。非アレルギー性接触皮膚炎の1種で、皮膚が赤くなります。重症化するとポツポツと赤い湿疹ができたり、皮膚が赤くただれたり、かさぶたができたりします。この状態になると、おしっこやうんちのたびに痛みを伴うことも少なくありません。

とくに炎症ができやすい部位は、おむつが長時間当たるおしりや肛門まわり、股の内側、ウエスト、太ももなどです。

おむつかぶれの原因

おむつかぶれは、さまざまな原因が重なって起こります。おむつのなかの皮膚はムレてふやけ、刺激に弱い状態になるため、紙おむつのサイズが合わずに皮膚とこすれたり、おしりを拭いたりしたときの刺激が炎症を引き起こします。

また、汚れたおむつを長時間そのままにし、おしっこやうんちが長時間肌に触れていることも原因です。おしっこに含まれるアンモニアや、うんちに含まれる大腸菌や消化酵素が刺激となり、炎症を引き起こします。下痢のときは消化酵素を多く含むため、とくに気をつけましょう。

おむつかぶれとカンジダ皮膚炎の違い

おむつかぶれとカンジダ皮膚炎は症状が似ていますが、症状の出方に違いがあります。おむつかぶれは、おむつが当たる部分にだけ湿疹ができます。一方、カンジダ皮膚炎の場合は、健康な皮膚との境目がはっきりしている、おむつが直接当たらないしわやヒダの奥まで症状が広がっていることが特徴です

おむつかぶれのケアをしても治らないときは、カンジダ皮膚炎の可能性があるため、症状に注意してみてあげてくださいね。

症状が長引くときは早めに病院を受診しよう

症状が長引くときやひどくなる場合は、早めに病院を受診しましょう。おしっこやうんちに触れない部分にも湿疹が広がっているときや、おむつかぶれの市販薬を塗ってもよくならないときが受診の目安です。

カンジダ皮膚炎におむつかぶれの市販薬を使うと、悪化するため自己判断は禁物です。おむつかぶれで弱っている皮膚にカンジダ皮膚炎を合併して発症することもあり、判断が難しいため早めに受診することをおすすめします。

赤ちゃんのカンジダ皮膚炎の治療

病院では、見て診断するか、わかりにくい場合は皮膚がむけているところを取り、顕微鏡でカンジダ菌の有無を調べます。カンジダ皮膚炎には外用の抗真菌薬が有効で、一般的には1〜2週間でよくなります。

見た目が治っていても、皮膚の下に潜んでいることが多いため、治療が不十分である場合再発してしまいます。病院での指示や処方された薬の用法用量を守り、ゆっくり向き合ってくださいね。症状が治っても、その後数日間は抗真菌薬を塗り続ける必要があることもあります。

カンジダ皮膚炎を改善・予防するホームケア

カンジダ皮膚炎を改善・予防するにはホームケアが欠かせません。ここでは、ホームケアについて解説します。

こまめにおむつを交換する

おむつはいつもよりこまめに交換することが大切です。おしっこの水分を吸収したおむつのなかは湿度が高く、ムレやすい状態になります。カンジダ皮膚炎の悪化・発症だけでなく、おむつかぶれやあせもの原因にもつながるため、おむつが汚れたことに気づいたら早めに交換しましょう。

暑い季節は汗もムレの原因となるため、おむつは通気性がよいものがおすすめです。皮膚とおむつの繊維がこすれないように、サイズが合うおむつ選びも大切です。

やさしく皮膚に触る

おしっこやうんちを拭き取る際や洗う際は、やさしく皮膚に触れましょう。皮膚を拭きすぎたり、触りすぎたりしないようにします。市販のおしりふきシートに含まれる防腐剤が原因となり、かぶれを引き起こす場合もあるため、皮膚が敏感なうちは避けると安心です。

うんちの後は都度ぬるま湯で洗うのが理想ですが、手間に感じるママ・パパも多いでしょう。その場合は、大きく分厚い仕様のコットンのおしりふきが便利です。コットンにぬるま湯を含ませ、そっとおしりや陰部にあてると、ぬるま湯が溢れ出し、やさしく汚れを洗い流せて簡単にオフできます。

清潔で乾燥させた状態でおむつを履かせる

カンジダ菌は乾燥に弱いため、なるべく皮膚が乾燥している状態を保ちます。おむつを交換する際は、清潔にしてから、乾燥させた状態で薬を塗り、おむつを履かせましょう。おしりを乾かすためには、おむつをつけずにおいたり、コットンやガーゼ、柔らかい布でポンポンとやさしく押すようにして水分を拭きとり乾かします。ベビーパウダーはかえって刺激になるため、控えた方がよいでしょう。

ホームケアにおすすめのおしりふき

ホームケアには、赤ちゃんの刺激にならないようなおしりふきがおすすめです。ここでは、3つの商品を紹介します。

コットンのおしりふき ワイドサイズ 110枚

「コットンのおしりふき ワイドサイズ 110枚」は、医療用脱脂綿基準をクリアした、赤ちゃんの肌に安心して使える高品質なコットン100%の厚手コットンです。1枚のサイズが8cm×12cmと大きく、1枚で広範囲を1度でケアできます。

ドライタイプであるため、水分を含ませておしりを洗い流すように使ったり、仕上げにしっかり皮膚を乾かしたりする際に最適です。そのほか、よごれふきや、保湿剤を垂らして肌のお手入れなど、さまざまな用途に使えます。

コットンのおしりふき ワイドサイズ 110枚

コットンのおしりふき レギュラーサイズ 220枚

「コットンのおしりふき レギュラーサイズ 220枚」は、天然素材のコットン100%でできた厚手のコットンです。1枚のサイズは6cm×8cmと、手に挟んで持ちやすいレギュラーサイズです。ドライタイプのおしりふきとしてだけでなく、食後の手や口のよごれふきとしても使えます。毛羽立ちが少なく、やさしく柔らかな使い心地が特徴です。

コットンのおしりふき レギュラーサイズ 220枚

コットンのおしりふきシート 4ツ折りタイプ 150枚

「コットンのおしりふきシート 4ツ折りタイプ 150枚」は、天然素材のコットン100%でできたドライの4ツ折りタイプのシートです。コットンでおしりふきをした後に、肌に残った水分を拭き取る仕上げ拭きとして使うのも、毛羽立ちにくくおすすめです。

1枚のサイズは20cm×20cmと大きいため、水分を含ませておしりふきやよごれふきとして使うだけでなく、授乳スタイや食事エプロン替わりにしたり、入浴時のからだふきにも使えます。

コットンのおしりふきシート 4ツ折りタイプ 150枚

カンジダ皮膚炎のよくある質問

カンジダ皮膚炎について、よくある質問をまとめました。

カンジダ皮膚炎は他の人にうつりますか?

カンジダ皮膚炎は、他の人にうつるものではありません。どこかから感染したものでも、他の人に感染するものではなく、もともと誰でも持っている常在菌です。本来寄生力が弱いため、皮膚が乾いていれば症状は出ません。高温・多湿でおしりや股がムレたり、免疫機能が低下したりすると、カンジダ菌が増えて症状が出ます。そのため、赤ちゃんの皮膚を清潔に、乾燥させておくことが大切です。

保育園や幼稚園に行っても大丈夫ですか?

カンジダ皮膚炎が出ていても、保育園や幼稚園について、登園を制限する必要はありません。ただし、おむつの交換時に、手を洗わずに他の赤ちゃんと接触することがないように配慮する必要があります。登園する際は、あらかじめカンジダ皮膚炎になったことを保育園や幼稚園に伝えましょう。

まとめ

カンジダ皮膚炎とは、カンジダ菌に感染して起こる症状です。赤ちゃんのおむつかぶれが治らない場合は、カンジダ皮膚炎の可能性があるため、早めに病院を受診しましょう。ホームケアでは、こまめにおむつを交換し、皮膚を清潔に乾燥させることが大切です。汚れをオフする際には、コットンにぬるま湯を含ませて洗い流す方法が、簡単で肌にやさしくおすすめです。

「コットンのおしりふき ワイドサイズ 110枚」は、赤ちゃんの肌に安心して使える高品質なコットン100%でできたコットンです。1枚で広範囲をケアできるワイドサイズで、おしりふきとして汚れをオフする際にも、仕上げふきにも使えます。おむつかぶれやカンジダ皮膚炎にお悩みのママ・パパは、ぜひお試しください。

コットン・ラボ公式YouTubeチャンネルでは、動画で解説しています