2024.03.12

ナプキンの素材や構造|天然素材を使うメリットや選び方、よくある質問も解説

ナプキンの素材は、化学繊維、オーガニックコットンを使ったものなどがあります。生理期間を快適に過ごすには、天然素材のナプキンを使うのがおすすめです。この記事では、肌トラブルや生理痛に悩む方に向けて、ナプキンの素材について解説します。ナプキンの構造、選び方も解説しているので、参考にしてくださいね。

一生で迎える生理の回数

生理痛やPMSなど、毎月の生理に悩む女性は少なくありません。ここでは、自分の体をよく知るために、一生で迎える生理の回数について解説します。

生理の期間は40〜50年

女性の体は、初潮から閉経までの間、妊娠するための準備として生理が毎月繰り返されています。平均して12歳前後に初潮を迎え、一般的に50歳前後に閉経を迎えることが一般的です。遅くて60歳で閉経を迎える方もいるため、一生のうち40〜50年間が生理の期間といえます。

総回数は450〜500回

現代女性が経験する生理は、生涯で450〜500回と推測されています。 昔は14〜15歳で初潮を迎え、若いうちに結婚し、何人も子どもを産み育てる女性が多かったため、生涯で経験する生理の回数は一般的に50回ほどでした。妊娠・授乳中は排卵しないため、月経が止まり、その分回数が少なくなるためです。

しかし現代では、初潮年齢が早まったのに加え、出産回数が少なくなりました。その結果、一生の月経回数が10倍近く増えています。

ナプキンの構造

女性にとって、ナプキンは生活に欠かせないものです。ナプキンは生理期間中を快適に過ごせるように、以下のような機能があります。

・経血を受け止める
・経血を吸収し閉じ込める
・閉じ込めた経血を外に漏らさない
・下着から外れにくい

これらの機能をつけるために、一般的なナプキンは4つの構造によって成り立ちます。ここでは、ナプキンの構造について解説します。

表面材

表面材とは、広げたときに1番上にくるパーツで、肌に直接あたる部分です。肌ざわりや使い心地、快適性につながるため、重要とされます。合成樹脂の場合は、以下の2種類がよく使われます。

・不織布:極細繊維を絡み合わせたシートで、表面材全体で経血を吸収する
・開孔フィルム(ドライメッシュ):ポリエチレンフィルムに開孔処理を施したもので、フィルム自体が経血を吸収しないため吸収後もドライ感がある

不織布には、肌トラブル軽減のために、オーガニックコットンが使われているナプキンも増えています。

吸収体

吸収体とは、経血を外に漏らさないようにするナプキンの中心部分です。経血をキャッチしたら、すぐに閉じ込めます。高分子吸収材(ポリマー)、綿状パルプ、吸収紙などから作られます。

高分子吸収材(ポリマー)は、自重の50〜100倍の経血を吸収し、ゼリー状にするため、表面に経血がしみ出ることがありません。植物素材の綿でできた綿状パルプのみで作られたナプキンは、高分子吸収材不使用(ノンポリマー)とも呼ばれ、吸収力には劣ります。

防漏材

防漏材とは、吸収した経血が下着に漏れたり、にじみ出たりするのを防ぐ部分です。主にフィルム素材や撥水性の不織布が使われます。吸収した経血を通さないように、吸収体の下部やサイドを包み込むように配置されます。

固定材

固定材とは、ナプキンが下着からズレるのを防ぐ接着面です。ナプキンの裏側にはシールがついていて、下着に貼ることで固定できます。

よりしっかりと下着と固定するために、ナプキンの両サイドに羽がついたものもあります。羽つきのナプキンは、体を動かすときや、就寝時に寝返りをうつ際に不安を感じるときなどに最適です。ドラッグストアで一般的に販売されている紙ナプキンの固定材は、主に合成繊維で作られます。

ナプキンは天然素材がおすすめ

吸収率がよく、漏れにくいナプキンの多くは化学繊維でできていますが、生理期間を快適に過ごすには、天然素材で作られたナプキンがおすすめです。天然素材のナプキンは、オーガニックコットンやコットン100%などで作られており、肌ざわりや通気性のよさが、体の不調やムレの改善に適しています。ここでは、天然素材のナプキンの特徴を解説します。

肌ざわりがやさしい

天然素材のナプキンは、肌ざわりがやさしいことが特徴です。肌にあたる部分も、経血を吸収する吸収体も天然素材のオーガニックコットンや、植物由来の素材から作られています。弾力性がありふかふかで、つけたときに温かみがあります。

生理中はデリケートゾーンがいつも以上に敏感になっているため、化学繊維のナプキンの肌ざわりが気になる方や、敏感肌やアレルギー体質で肌にやさしい素材を探している方におすすめです。

通気性がよくムレにくい

空気を通しやすい天然素材でできたナプキンは、経血を吸収した後もムレにくいことも特徴です。ムレによるかぶれや、かゆみのトラブルに悩む方や、不快感を改善したい方におすすめです。

一般的なナプキンに使われる高分子吸収材(ポリマー)は、プラスチックの仲間で空気を通しにくく、ナプキンがムレやすくなります。見た目や形は一般的なナプキンと変わりませんが、使い心地は素材によって左右されます。

天然素材のナプキンの選び方

天然素材のナプキンは、吸収力や手に取りやすさを目安に選びましょう。ここでは、選び方について解説します。

吸収力

天然素材のナプキンは、一般的なナプキンと比べると、高分子吸収材(ポリマー)がないため吸収力が下がります。しかし、コットンの量や植物パルプの吸収体を多くし、吸収力がある天然素材のナプキンが増えています。不安な場合は、「多い日用」や「夜用」の大きなサイズのナプキンや、「羽つき」のナプキンを選びましょう。多い日やアクティブなシーン、就寝時でも安心して使えます。

手に取りやすさ

選ぶ際は、手に取りやすさも重要です。一般的なナプキンに比べて種類や取扱店舗が多いとはいえません。到着までに日数がかかりますが、オンラインではほとんどの種類の天然素材のナプキンが購入できるため、あらかじめオンラインで購入しておくと安心です。

急に必要になる場合に備えて、よく行くドラッグストアや店舗で、天然素材のナプキンが売られているかを、日頃から確認しておくのもおすすめです。

おすすめのオーガニックコットンナプキン

天然素材のなかでも、希少価値の高いオーガニックコットンを使ったナプキンは、使用感に優れています。コットン・ラボでは、農家が棉花を手で摘み、種と綿を分けたものを輸入し、丁寧に異物除去したうえで、手間と時間をかけて加工・製品化しています。ここでは、おすすめのオーガニックコットンナプキンを解説します。

【オンラインストア限定】オーガニックコットンナプキン 羽つき 大容量(紙袋入) 44個

210㎜×75㎜サイズの「ふつうの日用」の羽つきが44個入った、オンラインストア限定の大容量タイプです。コットン・ラボのナプキンは、全て肌にあたる表面の素材がオーガニックコットン100%で作られています。吸収体は綿状に加工したパルプだけを使用し、ふんわりと柔らかな使用感が味わえます。

空気を通しやすい素材でできたナプキンは、経血を吸収後もムレにくく、ムレによるかぶれやかゆみのトラブルを軽減します。羽がナプキンの裏についており、羽の素材や素材の端で擦れることもありません。

【オンラインストア限定】オーガニックコットンナプキン 羽つき 大容量(紙袋入) 44個

オーガニックコットンナプキン 羽つき 18個

210㎜×75㎜サイズの「ふつうの日用」の羽つきが18個入った、通常タイプです。初めて使う方や、まずは試してみたい方におすすめです。

高分子吸収材(ポリマー)不使用で、ほどよい厚みのあるナプキンはごわつかず、柔らかな布ナプキンのようなふわふわの肌ざわりが特徴です。通気性のよい柔らかな不織布を使っているため、皮膚が弱い方や、肌トラブルを改善したい方、ムレる不快感を軽減したい方などに向いています。羽は通気性と肌あたりに配慮して作られ、横漏れをカバーします。

オーガニックコットンナプキン 羽つき 18個

オーガニックコットンナプキン 夜用 8個

320㎜×120㎜サイズの「夜用」の羽なしタイプです。夜の伝え漏れに備えたロングタイプです。横と縦に大きく幅広い設計のナプキンで、前側からおしり側まで温かく包み込みます。パルプ100%の吸収体がふんわりと動く、やさしいフィット感で、朝まで安心して過ごせます。他のナプキンと同様に、肌に直接あたる表面材に100%オーガニックコットンを使っています。

オーガニックコットンナプキン 夜用 8個

オーガニックコットンナプキンについてよくある質問

オーガニックコットンナプキンについて、疑問や不安を解消しておきましょう。ここでは、よくある質問を解説します。

メリットだけでなくデメリットはありますか?

一般的なナプキンに比べて、吸収力を出すために厚みがあります。肌ざわりがよいものの、厚みがあることで服に響く、違和感があるといったことをデメリットに感じる方もいるでしょう。取扱店舗が少なく、購入できる場所が限られる点もデメリットといえます。また、素材や製法にこだわる分、値段が高くなる点もデメリットです。農薬を使わない分、手間や時間をかけて作られています。

オーガニックコットンナプキンに変えると生理が早く終わりますか?

オーガニックコットンナプキンに変えると生理が早く終わるという、医学的根拠はありません。しかし、一般的なナプキンよりもムレやかぶれが起きにくくなり、デリケートゾーンの不快感を軽減できた人は多くいらっしゃいます。同じ生理日数でも快適に過ごせたことで、生理が早く終わったように感じるケースもあるようです。

オーガニックコットンナプキンは使い捨てナプキン以外にもありますか?

使い捨てのナプキン以外に、繰り返し使える布ナプキンがあります。布ナプキンとは、布で作られた肌にやさしいナプキンです。何度も洗えるため、1度購入すれば、3年程度同じものを使い続けられます。長期的に見るとコストが安く、ゴミを減らせる点がメリットです。

しかし、体によいものを生活に取り入れようと思っても、洗濯の手間を考えると布ナプキンのハードルが高いと感じる方もいるでしょう。その場合は、まずは使い捨てのオーガニックコットンナプキンから始めてみるのがおすすめです。

まとめ

ナプキンの素材は、化学繊維や天然素材を使ったものがあります。体の不調やムレを改善するには、天然素材のナプキンがおすすめです。選ぶ際は、吸収力や手に取りやすさに注目して選びましょう。

コットン・ラボのナプキンは、全て肌にあたる表面の素材がオーガニックコットン100%でできています。経血を吸収後もムレにくく、かぶれやかゆみのトラブルを防ぎます。羽なしタイプや夜用の大きなタイプもあり、用途に合わせて選べます。生理期間を快適に過ごしたい方は、ぜひお試しください。

シンプルパッケージで、トイレの棚や収納ボックスに入れても相性のよいデザイン。