2023.02.28

デリケートゾーンのかゆみの原因とは?主な病気やかゆみの対処法、注意点も解説

デリケートゾーンのかゆみは人に言いにくく、悩みを抱える女性が少なくありません。早めに病院を受診した方がよいケースもあるため、原因の特定が必要です。この記事では、デリケートゾーンのかゆみに悩む女性に向けて、原因や対処法について解説します。主な病気やかゆみを防ぐ方法も解説しているので、参考にしてくださいね。

デリケートゾーンのかゆみは病気?

デリケートゾーン(陰部)のかゆみや違和感があると不安になりやすいものですが、必ずしも病気が原因ではありません。病気のほか、肌トラブルの可能性があります。

かゆみは個人差があり、一時的なものから1日中続くものまでさまざまです。下着や生活習慣を見直すと改善するケースもあれば、病院を受診した方がよいケースがあるため、症状からかゆみの原因を特定することから始めましょう。

デリケートゾーンのかゆみの原因

デリケートゾーンのかゆみの原因は主に3つに分けられます。それぞれの特徴と原因を解説します。

かぶれ

かぶれは外部刺激により炎症を起こした状態で、接触皮膚炎と呼ばれます。ナプキンやおりものシートでかゆくなる、汗をかくとかゆくなるといった状態です。原因はナプキンや下着で常に覆われ、汗・おりもの・経血などでムレることにより、ふやけて刺激を受けやすい状態になるためです。また、体のほかの部位に使うボディソープを使うと、洗浄成分が強く、刺激になる場合もあります。

乾燥

デリケートゾーンが乾燥し、刺激に敏感になると、かゆみを感じやすくなります。代表的な原因は、デリケートゾーンの洗いすぎです。清潔にしようと強くこすり洗いや洗浄成分の強いもので洗浄し過ぎると、必要な保湿成分が流され、潤い不足が生じます。加齢に伴う萎縮性膣炎や、ストレスによる肌のバリア機能低下などもあげられます。

病気や感染症

かゆみが強い、痛みがある、おりものに異常が見られるといった場合は、病気や感染症の可能性があります。デリケートゾーンはバリア機能が弱く、細菌・ウイルス・カビが入り込みやすいためです。市販薬を使って悪化するケースもあるため、まずは自己判断せずに早めに病院を受診しましょう。

かゆみを引き起こす主な病気

ひとくちに病気といっても、性行為や公共の浴場で感染する場合や、体内に常在菌として潜んでいる場合があります。病気の種類によって症状の現れ方や、治療法が異なります。 ここでは、かゆみを引き起こす主な病気の特徴や症状について解説します。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは、性交渉が原因で感染します。以下のような症状が現れます。

・小さな水ぶくれができる
・かゆみや強い痛みがある
・排尿時に痛みがある
・リンパ節が腫れる

一度かかると、ストレスや過労で免疫力が落ちた際に再発しやすくなります。「いつもと違う」「ピリつく」など、初期症状が出た時点で病院を受診しましょう。

膣カンジダ症

健康な人の皮膚や粘膜にも常在するカンジダ菌によって起こる膣炎です。症状は以下のとおりです。

・カッテージチーズのような白くポロポロとしたおりものが出る
・強いかゆみがある
・痛みや灼熱感がある
・排尿時にしみる

婦人科を受診し、外用薬や膣の中に入れる錠剤など、処方された薬で適切に治療しましょう。

クラミジア

クラミジア・トロコマチスという細菌による感染症で、日本で患者数が多い感染症です。症状は以下のとおりです。

・おりものが増加する
・下腹部痛が起こる
・かゆみがある
・不正出血がある

放置して悪化すると子宮内膜炎や腹膜炎などにつながり、不妊の原因になる可能性があるため、婦人科や性病科を受診しましょう。

トリコモナス膣炎

寄生虫による感染症で、性交渉のほか、感染力が高いためトイレや浴槽、タオル、下着などからも感染します。症状は以下のとおりです。

・おりものが増加する
・おりものが黄色くなる
・おりものが生臭くなる
・激しいかゆみがある

かゆみやおりものの症状が強く現れることが特徴です。気づいたら婦人科や性病科を受診しましょう。

いんきんたむし

白癬菌という真菌(カビ)による感染症で、代表的な感染ルートは、自分や家族の足の水虫からの感染です。そのほか性交渉、タオル、浴場などからも感染します。主な症状は以下のとおりです。

・強いかゆみがある
・水ぶくれができる
・赤くただれる
・痛みがある
・色素沈着が起こる

皮膚科または婦人科を受診しましょう。

毛ジラミ

吸血性昆虫の毛ジラミが寄生して起こる感染症で、性行為によって感染します。寝具、タオルなどからも感染するため、家庭内感染につながりやすい感染症です。主な症状は以下のとおりです。

・強いかゆみがある
・アンダーヘアに卵がある
・下着に黒っぽいシミがつく

毛ジラミに対する殺虫効果のある専用のシャンプーやパウダーで治療します。皮膚科や婦人科、性病科を受診しましょう。

かゆみがあるときの対処法

かゆみがあるときは、デリケートゾーンを清潔に保つことが重要です。ここでは、対処法について解説します。

デリケートゾーンの洗い方を見直す

洗いすぎは肌のバリア機能を失い、乾燥につながるため避けます。手で擦るのではなく、洗浄剤をしっかり泡立ててからデリケートゾーンをやさしく洗いましょう。低刺激のデリケートゾーン専用ソープを使うのがおすすめです。洗い流す際はシャワーの水を直接当てないよう、前から後ろに向かってぬるま湯で洗い流し、膣の中にソープが入らないように注意しましょう。

ナプキンはこまめに取り替える

ムレて雑菌が繁殖するとニオイやかゆみの原因になるため、ナプキンやおりものシートはこまめに取り替えることが大切です。とくに生理中は、経血が肌についたまま長時間放置してはなりません。かゆみが気になる際は肌の負担を減らすために、通気性がよく、肌にやさしい素材のナプキンやおりものシートを選ぶとよいでしょう。

下着を見直す

締め付けの少ない下着や服を選ぶと、刺激や摩擦を減らせます。夏は汗によるムレ、冬はタイツの重ね着によるムレが生じ、デリケートゾーンは1年中ムレやすくなっています。下着はデザインだけでなく、素材にも注目しましょう。コットンやシルクなどの天然素材は通気性がよい素材です。

かゆみに対処するときの注意点

セルフケアをしても改善されない場合は、強いかゆみやデリケートゾーンに違和感がある場合は注意が必要です。

かゆみが強い場合は病院に行く

強いかゆみがある、痛みがある、発疹がある、おりものに異常があるといった症状や違和感があれば、早急に病院に行きましょう。性感染症だった場合、放置すると体の奥まで炎症が広がり、不妊の原因となったり、妊娠中に感染することで分娩時に胎児に影響を及ぼしたりする恐れがあるためです。

病院に行く時間がない場合や、病院に行くことに抵抗がある場合は、市販の検査キットを活用して、感染症をセルフチェックする方法もあります。

市販薬を使う場合はステロイド成分に注意する

肌トラブルによる軽いかゆみは、市販薬で様子を見ることができます。抗ヒスタミン成分を配合していればかゆみを抑える効果が期待できます。

ただし、デリケートゾーンには、ステロイド成分が配合された塗り薬の使用を避けましょう。一般的に肌のかゆみや炎症に使われる成分ですが、デリケートゾーンは皮膚が薄く、吸収率が高くなるためです。とくに膣カンジダ症の場合は、ステロイド剤を塗ると悪化することがあるため注意が必要です。

デリケートゾーンのかゆみを防ぐ方法

デリケートゾーンのかゆみの予防には、日常のケアが欠かせません。ここでは、かゆみを防ぐ方法について解説します。

規則正しい生活を心がける

疲れやストレスをためないように、規則正しい生活を心がけましょう。疲れやストレスで免疫力が低下すると、かゆみが起こりやすくなるためです。病気によっては普段は発病しないのに、免疫力が低下したときに菌が増殖し、発症するケースがあります。毎日同じ時間に起床・就寝をして、十分な睡眠を取ることが大切です。栄養バランスのよい1日3食の食事や、適度な運動も心がけましょう。

アンダーヘアを整える

毛量や形を整えると、ムレを軽減し、かゆみの予防につながります。整える際はアンダーヘア専用のシェーバーやヒートカッターを使って処理しましょう。肌にダメージを与える恐れのあるカミソリや毛抜きは避けます。

保湿する

お風呂上がりや就寝前、乾燥が気になるときに保湿することが大切です。保湿剤は、肌にやさしいボディミルクも使えますが、薄くて繊細な部位のためデリケートゾーン用がおすすめです。保湿する際は膣に入らないように注意しましょう。

パートナーと予防する

性感染症を防ぐためには、避妊具を正しく使うことが必要です。感染症にかかった場合は、感染拡大を防ぐために、パートナーと一緒に治療を受けてください。どちらかが感染したまま性行為をすると、再び感染します。

公衆浴場やトイレでの感染に注意する

不特定多数の出入りがある場では、身体を露呈する際に注意が必要です。銭湯や温泉、サウナでは直接床に座らず、タオルやガウンを他人と共有しないようにします。トイレの便座は使う前に拭いてから使いましょう。

デリケートゾーンのかゆみ対策におすすめの商品

デリケートゾーンのかゆみを防ぐために、普段使いにおすすめのコットン・ラボの商品を紹介します。

【オンラインストア限定】オーガニックコットンライナー 大容量(紙袋入) 100個

オーガニックコットンライナーは吸湿性に優れ、使用中のムレの改善におすすめです。表面材に100%オーガニックコットンを使用し、つけ心地はやさしくさらりとしています。サイズは普段使いしやすい薄さ約1mm、15cmのレギュラーサイズです。公式オンラインストア限定の100個入り大容量タイプで、環境に配慮した紙袋のパッケージが採用されています。

【オンラインストア限定】オーガニックコットンライナー 大容量(紙袋入) 100個

Cepee フェミニンソープ 150mL

ショーツやナプキン、おりものシートを使用したときの擦れにより、デリケートゾーンにかゆみや肌トラブルが起きているときにも優しくケアできるアイテムです。天然由来のアミノ酸系洗浄成分を配合し、7つの植物由来成分が肌の乾燥やかさつきを防ぎます。赤ちゃんに使えるほど刺激が少なく、気になるニオイは緑茶成分でケアが可能です。泡で出てくるため泡立ての必要はありません。

Cepee フェミニンソープ 150mL

まとめ

デリケートゾーンのかゆみは、かぶれ、乾燥、病気や感染症が原因で起こります。セルフケアで対処することもできますが、病気や感染症の場合は早めに病院を受診しましょう。かゆみを防ぐには、デリケートゾーンの洗い方を見直したり、ナプキンやおりものシートをこまめに取り替えたりして清潔に保つことが大切です。

コットン・ラボの「オーガニックコットンライナー」は、化学繊維と比べて吸湿性に優れた天然繊維を使ったおりものシートです。ムレを改善し、さらりとした使い心地で快適に過ごせます。かゆみの予防に、活用してみてくださいね。