赤ちゃんのおしりはかぶれやすく、赤くなったり、ブツブツができたりします。不安に感じる方も多いですが、どんな赤ちゃんにも起こり得るもので、日頃のケアで予防・対処ができます。この記事では、おしりかぶれに悩むママ・パパに向けて解説します。かぶれやすいタイミングや、ホームケア法も解説しているので、参考にしてくださいね。
赤ちゃんのおしりはかぶれやすい
おしりかぶれは、おむつかぶれともいわれる肌トラブルです。医学用語ではおむつ皮膚炎と呼びます。
おむつがあたる部分にできる皮膚の炎症で、おしり全体が赤くなる、ボツボツとあせものような湿疹が出る、かゆみが出る、痛いといった症状が出ます。赤ちゃんの肌は薄く、バリア機能が未熟であるため、多くの赤ちゃんが何度も経験します。
症状が現れているサイン
初期症状は、肛門周りが薄く赤くなることです。かゆみや痛みが出て悪化すると、おしりを拭く際に痛がったり、入浴時にお湯をかけると激しく泣き出したりします。赤みや湿疹の範囲が広がり、ただれる、皮がむけるなどの症状が重くなるためです。日々肌状態を確認しながら、小さなサインを見逃さないようにしましょう。
かぶれやすい部分
おむつがあたる肛門周りや外陰部周辺、ギャザーがあたるウエストや脚の付け根部分がかぶれやすくなります。あせもやアトピー性皮膚炎との違いは、おむつがあたる部分だけに炎症が起こる点です。おしっこに肌が触れやすいため、女の子の方がかぶれやすい傾向にあります。
おしりかぶれの原因
おしりかぶれは、複数の原因が重なって起こります。ここでは、主な4つの原因について解説します。
おしっこ・うんち
おしっこやうんちが長時間肌に付着し、刺激になることが大きな原因の1つです。おしっこにはアンモニア、うんちには老廃物や酵素、大腸菌などの肌に刺激となる成分が含まれています。時間が経つとおしっこはアルカリ性になるため、弱酸性の肌により一層負担をかけます。
汗・ムレ
たくさん動いた日や夏の暑い日は、汗や湿気でおむつがムレます。さらに、密閉されたおむつのなかでおしっこ・うんちをすると、温度・湿度が上昇し、ムレた状態を作ります。ムレると皮膚がふやけ、少しの刺激でもかぶれや炎症が起こりやすくなります。とくに夏場はかぶれやすい条件が揃っているため、注意しましょう。
おむつのこすれ
おむつが肌にこすれて皮膚が傷つき、かぶれや炎症を起こすことがあります。とくにおなかや脚の付け根部分のギャザーは、こすれて刺激になりやすい部分です。赤ちゃんが動いたときにおむつの繊維が摩擦になったり、ベビーカーやチャイルドシートに座っているときに圧迫されてこすれることもあります。
おしりふき
おむつ替えで使うおしりふきが、皮膚にダメージを与える場合があります。デリケートなおしりにとって、繊維が肌とこすれることが物理的な刺激となり、かぶれや炎症につながります。ゴシゴシと強くこすると、悪化するため注意しなければなりません。デリケートな肌にも使える厚手のやわらかいものを選びましょう。
おしりかぶれが起きやすいときは?
おしっこやうんちで赤ちゃんの肌が汚れたままや濡れたままの状態がながく続くと、症状が出やすいタイミングです。
ゆるい便の回数が多い・下痢のとき
ゆるめの便や下痢には、強く皮膚の刺激になる消化酵素が含まれるため、あっという間におしりかぶれが起こります。離乳食が始まる前の新生児や低月齢の赤ちゃんは、水っぽくゆるい便で排泄回数が多いため、おしりかぶれを繰り返す傾向があります。体調不良で下痢が続く際は、とくに注意してみてあげましょう。
長時間同じおむつをつけたままのとき
外出時や夜間におむつを長時間替えられず、汚れたままの状態が続くと、おしりかぶれが起こりやすくなります。時間が経つほどおしっこ・うんちの刺激が皮膚にダメージを与えます。ベビーカーや抱っこ紐の使用中は密着することにより汗をかきやすく、圧迫されているため余計におむつがムレたり、おしっこやうんちに触れる時間も長くなりやすくなったりします。かぶれやすくなるため注意しましょう。
対処・ケア方法
初期症状や軽い症状であれば、適切なケアで肌状態はよくなります。日頃から徹底すれば、予防につながります。ここでは、おしりかぶれの対処・ケア方法について解説します。
おむつをこまめに取り替える
おしっこやうんちをしたら、すぐに取り替えましょう。清潔で乾燥した状態に保つことが大切です。
とくにおしりかぶれが起こっているときは、いつもよりも頻繁におむつ替えをしましょう。外出する際は、あらかじめおむつ替えのスペースがあるかどうかを確認しておくと安心です。
おしりをきれいに拭く
おむつ替えのたびに、やわらかい素材のおしりふきでおしっこ、うんち、汗を拭き取ります。大まかな汚れだけでなく、おしりや性器についた細かい汚れも取り除きます。ぬるま湯を含ませたコットンや布でそっと拭くと、やさしく拭き取りができます。かぶれの症状があれば、おしりふきは使わず、ぬるま湯やシャワーで流しましょう。
よく乾燥させる
濡れた状態でおむつをはくとムレるため、よく乾燥させてからおむつをはくことが重要です。乾いたガーゼやコットン、やわらかいタオルを押し当てながら水分を取ってあげます。温かい季節には、室温を調整したうえで、自然な空気に触れさせるとよく乾きます。ドライヤーは肌の刺激になるため避けましょう。
保湿剤で保護する
おしりを清潔にしたら、保湿剤で保護します。赤ちゃんの肌はみずみずしく見えますが、角質層が薄いためです。薄い分傷つきやすいため、赤ちゃん用のクリーム、ベビーオイル、ワセリンなどで油分のバリアを作り、肌を刺激から保護する必要があります。スキンケアをする際は、手を清潔にしてから塗りましょう。ドライのコットンに保湿剤を付けてのスキンケアもいいでしょう。
肌に合ったおむつを選ぶ
肌のケアをしてもかぶれの症状が改善しない場合は、おむつとの相性が原因かもしれません。肌にやさしい素材のものでも、赤ちゃんの肌との相性があります。違うメーカーのおむつに変更すると改善するケースもあるため、試してみましょう。サイズが小さくギャザーがこすれているケースもあるため、定期的なサイズの見直しも大切です。
おしりかぶれが治らない・ひどいときは病院に行く
症状が改善しないときや、ひどく感じるときは、病院に行きましょう。受診先と処方される薬について解説します。
皮膚科・小児科を受診
おしりかぶれは、かかりつけの皮膚科、または小児科を受診しましょう。皮がむけている、出血しているなど、ひどい症状の場合は躊躇せず病院で診てもらいます。なかなか治らず悪化している場合や、水ぶくれがある、小さなブツブツがあるといった場合は、おむつかぶれ以外の可能性もあります。不安を感じるときは、悪化する前に受診しても問題ありません。
処方される薬
病院では、症状に合わせて炎症を抑える薬が処方されます。多くの場合、軽症であれば白色ワセリンや亜鉛華単軟膏、炎症が強い場合は、弱いステロイド薬が使われます。赤ちゃんには弱いランクのステロイド薬が使われることが多いため、医師の指示に従って用量・用法を守れば問題ありません。
なかなか治らない!カビが原因の可能性も
ホームケアをしてもなかなか治らない場合は、カビが原因でかぶれている可能性があります。カンジダ皮膚炎について解説します。
カンジダ皮膚炎とは
カンジダ症とは、カンジダ菌というカビの一種が原因で起こる肌トラブルです。赤ちゃんもなってしまうカンジダ皮膚炎は「乳児寄生菌性紅斑(にゅうじきせいきんせいこうはん)」とも呼ばれ、おしりや性器に小さな発疹や赤みがみられ、おむつが直接触れない奥まで症状が出ることが特徴です。おしりかぶれと症状が似ており、見分けが難しいため、医師による検査が必要です。
ステロイド薬で悪化する点に注意
カンジダ皮膚炎の場合は、おしりかぶれで処方されるステロイド薬を使うと悪化する点に注意しなければなりません。自己判断でステロイド薬を使わず、病院で診てもらいましょう。カンジダ皮膚炎の場合は、カンジダ皮膚炎に有効な、菌の繁殖を抑える塗り薬で治療する必要があり、おしりかぶれとは治療法が異なります。
おしりかぶれの予防やケアにおすすめの商品
おしりかぶれの予防やケアにおすすめの、おしりふきを紹介します。特徴やおすすめポイントについて解説します。
コットンのおしりふきシート 4ツ折りタイプ 150枚
コットン100%のドライシートタイプのおしりふきです。濡らした状態のおしりふきでおしりの汚れをきれいに拭き取ったら、乾いた状態のおしりふきでおしりに残る水分を押さえ拭きましょう。毎回のおむつ替えで、おしりをきれいにする、乾かすことを徹底すると、かぶれを予防・悪化を防げます。
広げるとサイズは200×200㎜になり、乾いていても毛羽立ちにくく、おしりふきとしてだけではなく、赤ちゃんのお世話で使い捨てのガーゼとしても使えます。授乳時や食事時、汗取りパッドがわりにも活躍してくれるでしょう。
コットンのおしりふき レギュラーサイズ 220枚
「コットンのおしりふき レギュラーサイズ 220枚」は、赤ちゃんの肌にも刺激の少ないコットン100%のドライの分厚いおしりふきです。こだわりの分厚い仕様で、1枚でうんちの拭き取りもしっかりかつ、やさしくできます。
サイズは、手に挟んで使いやすい60×80㎜です。おしりふき以外にも、保湿剤やオイルをたらして保湿する、パウダーを含ませて肌の保護するといったスキンケアにも最適なサイズ感です。
コットンのおしりふき ワイドサイズ 110枚
「コットンのおしりふき ワイドサイズ 110枚」は、コットン100%のドライの分厚い大きめサイズのおしりふきです。こだわりの毛羽立たずに分厚い仕様と、80×120㎜の大きめサイズにしっかり水分を含ませることでおしりの広範囲に広がるうんちも、するっとやさしく一度に拭き取ります。
コットンの保水力が活き、お湯をしっかり含ませればかぶれたおしりを洗い流すようにケアできます。肌にやさしく当てるように押さえると水分があふれ出てくるため、使用済みのおむつでキャッチできるように位置を上にずらすか、ドライの状態のおしりふきを腰のあたりにあてがっておくのがオススメです。おしりを濡れたままにしないよう、乾かすケアも忘れずに行いましょう。
まとめ
赤ちゃんのおしりかぶれは、おしり全体が赤くなったり、かゆみが出たりします。下痢や長時間おむつをつけたままにしたときが、おしりかぶれが起こりやすいタイミングです。おむつをこまめに取り替え、丁寧に汚れを拭き取り、清潔な状態を保ちましょう。
コットン・ラボの「コットンのおしりふきシート 4ツ折りタイプ 150枚」は、ドライシートタイプの大判のおしりふきです。水分を含ませておむつ替えのときにおしっこやうんちなどの汚れを拭き取ったり、乾いたまま水分を取り除いたりする際に使えます。毎回のおむつ替えで活用し、かぶれの予防に役立ててくださいね。
さまざまなシーンでお使いいただけます
・おしりふきに
・お食事の際のよごれふきに
・入浴時のからだふきに