生理中は、生理痛や頭痛といったさまざまな不調が起こります。冷えは生理中の不調を悪化させるため、改善には対策が必要です。この記事では、冷えにより不調を感じている人や、生理前後を心地よく過ごしたい人に向けて、生理中の不調と冷えの関係について解説します。
冷えを和らげる対策や摂取したい食べ物も解説しているので、参考にしてくださいね。
生理中の不調と冷えの関係
生理中の不調に悩む女性は少なくありません。ここでは、生理中の不調の原因と、冷えが不調を悪化させる仕組みを解説します。
生理中の不調の原因
生理中は、生理痛、頭痛、吐き気、下痢など人によってさまざまな不調の症状が起こります。原因の1つとして、プロスタグランジンというホルモンの作用があげられます。
プロスタグランジンは、子宮内膜から分泌される物質です。子宮や全身のさまざまな筋肉を収縮させる役割があり、子宮内では不要な経血や粘膜を体外に押し出します。頭部の血管が収縮すると頭痛やめまい、胃や腸が収縮すると吐き気や下痢につながります。生理にプロスタグランジンの分泌は不可欠ですが、生理中の不調の原因にもなっています。
冷えは血行を悪くする
体が冷えると、血行が悪くなり、生理痛が悪化します。子宮の筋肉が凝り固まった筋肉になり、収縮性が低下するためです。体外に子宮内膜をスムーズに排出できないと、プロスタグランジンの分泌量が増加します。骨盤内にプロスタグランジンが滞るため、痛みが強くなります。
そもそも、生理期間中は生理前よりも基礎体温が下がるうえ、プロスタグランジンの影響で血管が収縮するため血行が悪く、体が冷えやすい状態です。冷え性の人はもちろん、誰もが生理中は体が冷えやすいことを考慮して、体が冷えないように注意しましょう。
女性は冷え性になりやすい
女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、冷え性の人が多いといわれます。人の体は筋肉が熱を作り、熱を保ちます。そのため、筋肉量が少ない人や運動不足の人ほど熱を保てず、冷え性になりやすくなります。
冷え性の原因は、夏の冷房、窮屈な下着、体を圧迫する服装などによる血行不良です。自律神経のバランスが崩れると体温調節しにくくなるため、強いストレスも冷えを招く原因です。
生理前に冷えを感じる場合はPMSが原因
生理が始まる直前に冷えを感じる場合は、PMSに伴う寒気の可能性があります。PMSとは、月経前の3〜10日間に続き、月経が始まると軽減または消失する精神的・身体的な症状です。月経前症候群とも呼ばれます。
PMSによる冷えを感じるのは、女性ホルモンの変化が影響します。排卵〜月経までの期間は、黄体ホルモンの分泌が増え、体温が高くなる高温期に入ります。黄体ホルモンが減少し、低温期に入ると月経が始まります。この高温期と低温期の体温差により、冷えや寒気を感じる仕組みです。ただし、月経が始まっても症状が続く場合は、風邪や虫垂炎など他の原因も考えられるため、注意しましょう。
生理中の不調を和らげる8つの冷え対策
生理中の不調を和らげるには、子宮を温める、ゆっくり入浴するといった日常のセルフケアが大切です。ここでは、8つの冷え対策を解説します。
子宮を温める
生理中の不調を和らげるには、子宮を温めましょう。使い捨てカイロや腹巻き、毛布、ひざ掛けなどを使って、お腹や骨盤周辺を温めると効果的です。血流がよくなり、プロスタグランジンの分泌量を抑えられ、生理痛の軽減が期待できます。気持ちが落ち着き、リラックスできる点もメリットです。ただし、使い捨てカイロを使う際は、低温火傷に気をつけましょう。
子宮を温めることは、生理中だけでなく、日常的に取り入れることがおすすめです。運動時以外、夏でも腹巻きを着用すると、子宮周りの熱を逃さず、やさしく温められます。
ゆっくり入浴する
冷え対策として、ゆっくり入浴することも大切です。芯から体を温め、血行を促進すると、生理痛が緩和されます。夏でもシャワーで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。副交感神経が刺激され、緊張がほぐれてリラックスでき、良質な睡眠につながります。入浴は、就寝2時間前を目安にしましょう。
逆に、熱いお湯に浸かることや、就寝直前に入浴することは、寝つきが悪くなるため避けます。末端の冷えが気になる場合は、足湯もおすすめです。足湯は、41〜42℃のお湯に15〜20分ほど足だけをつける入浴法です。
ただし、家では温度調節ができても、オフィスでは、自由に温度や風向きが変えられないことも多いでしょう。オフィスでは、体を冷やさないようにカーディガンやストール、ひざ掛けなどを活用すると体が冷えません。保温効果のあるタイツや、薄手の腹巻きを着用するのもおすすめです。
日中も体を冷やさない
生理中の不調を和らげるには、日中も体を冷やさない工夫が必要です。強い冷房、冷たい飲食物、薄着を避けましょう。自律神経を正常に機能させるには、部屋の中と屋外の温度差を5℃以内に保つことが理想です。クーラーの設定温度の目安は、25〜28℃です。
体を締め付けない服装にする
生理中は、体を締め付けない服装にしましょう。ガードルやタイトなパンツで体を締め付けていると、血流が滞りやすくなり、生理痛や頭痛を悪化させるためです。冷えを助長する原因にもなりかねません。
特に生理中はむくみやすくなるものです。可能な限り、サイズに余裕のある服装や、ゆとりのあるデザインを選び、体に負担をかけないようにしましょう。
適度な運動を取り入れる
生理中の不調を和らげるには、適度な運動を取り入れることも効果的です。全身の血流が促され、血行がよくなります。体の冷えが原因で血行が悪く、症状がつらいときこそ、血行をよくすることが症状の改善につながります。骨盤内の血流がよくなり、痛みが軽減します。
生理中の適度な運動には、入浴後のストレッチや軽いウォーキング、ヨガなどがおすすめです。無理なく動ける範囲で運動すれば、ストレス発散やリラックス効果も期待できるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
アロマテラピーでリラックスする
アロマテラピーとは、植物から抽出された精油を使って、心身のトラブルを改善する芳香療法です。生理中に効果のある精油を選べば、さまざまな不調を和らげる効果が期待できます。生理中の不調に効果のある代表的なアロマオイルは、以下のとおりです。
・ラベンダー:痛みの緩和、精神の安定
・ゼラニウム:ホルモンバランスの調整
・カモミール:痛みの緩和、鎮静作用
バスソルトにして入浴すれば、アロマテラピーの効果と塩の温熱効果により、体が芯から温まりリラックスできます
姿勢に気をつける
生理中の不調を感じる際は、姿勢に気をつけることも大切です。痛みをかばうために背中が丸まったり、体が緊張したりしますが、この姿勢は血流が悪くなり、痛みを悪化させることがあります。猫背にならないように、背筋を伸ばして、お腹のこわばった力を抜くように心がけましょう。
座るときは、血流を妨げないように、骨盤を立てる姿勢が理想です。生理痛がつらくて眠れないときは、お腹や腰周りがリラックスできる横向きで寝る姿勢がおすすめです。
ツボを刺激する
ツボを刺激して、不調を和らげる方法もあります。セルフケアの方法として、ツボ押しとツボを温めるツボ温熱療法があります。どちらも気持ちよく、心地よい強さ・温度で刺激しましょう。生理予定日の1週間ほど前から始めると効果的です。生理痛を和らげる代表的なツボは、以下の4つです。
・気海:おへそから指1〜2本分下
・合谷:手の甲側の親指と人差し指の間
・三陰交:内くるぶしの高いところから、指4本分上
・照海:内くるぶしの高いところから、親指1本分下のくぼみ
不調改善には生理中の食事も重要
不調改善には、必要な栄養素や避けたい食べ物・飲み物を把握しておくことも重要です。ここでは、食事について解説します。
積極的に摂取したい食べ物
積極的に摂取したい食べ物は、タンパク質や鉄、EPA、マグネシウムです。タンパク質や鉄は女性ホルモンや血液をつくる栄養素で、肉、魚、大豆などから摂取できます。
EPAは、子宮の収縮を抑えて、痛みを緩和させる役割があります。サバやマグロなどの青魚を積極的に摂りましょう。マグネシウムは、疲れやだるさを緩和します。ナッツ類のなかでも、とくにアーモンドには豊富にマグネシウムが含まれるため、おやつの代わりにするのがおすすめです。
避けたい食べ物・飲み物
不調を悪化させるため、生理中に避けたい食べ物・飲み物もあります。砂糖を使用したケーキやクッキー、アイスクリームなどは、体温が低下し体を冷やす原因になります。よく冷えた飲み物や果物も、体が冷えるため摂りすぎないように注意しましょう。
カフェインは血管収縮作用があるため、血流の低下を招きます。生理痛が強いときは、カフェインレスのものを取り入れてみましょう。血行を促して身体を温める作用のあるジンジャーティーや、カモミールティーなどの良い香りでリラックスするのもおすすめです。
生理中の不調が気になる人におすすめの商品
生理中に使うナプキンの見直しも、不調改善に役立ちます。ここでは、コットン・ラボのおすすめの商品を紹介します。
【オンラインストア限定】オーガニックコットンナプキン 羽つき 大容量(紙袋入) 44個
オーガニックコットンナプキン 羽つき 大容量(紙袋入) 44個」は、表面材にオーガニックコットンを100%使用した生理用ナプキンです。体を冷やす原因を作らないノンポリマー仕様で、デリケートな時期を温かく過ごせるように、ふかふかでやさしい使い心地が特徴です。
温かいのに通気性がよい素材のため、ムレが気にならない点も魅力です。パッケージの紙袋は、オンラインストア限定でサニタリーボックスとしても使えます。
【オンラインストア限定】オーガニックコットンナプキン 羽つき 大容量(紙袋入) 44個
まとめ
生理中の不調は、冷えが原因となりさらに悪化させることがあります。生理中の不調を和らげるには、冷え対策が欠かせません。子宮を温める、ゆっくり入浴する、日中も体を冷やさないといったセルフケアを、日常的に取り入れてみましょう。
コットンラボのオーガニックコットンナプキンシリーズは、体を冷やす原因を作らないノンポリマー仕様です。「分厚いから通気性が不安」というイメージを覆す通気性と、コットンの吸湿性が、汗をかきやすい季節にもムレにくくおすすめです。生理中の冷え改善を目指したい人は、ぜひ試してみてくださいね。
環境に配慮した紙袋包装。サニタリーボックスとしてもお使いいただます